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    石山泰稚

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    1: 名無しさん@おーぷん 24/06/05(水) 21:18:58 ID:kMxL
    天正四五二年 水無月伍日

     屈辱と呼ぶほかあるだろうか。和尚による二度の背信にて和平を結ばざるを得なくなった結城との戦いを経て、伊達軍との争いもまた第九戦線にて散る。
     だが光明もあった。天の恵みを味方に『老師』石川に遂に誉が齎されたのだ。
     更には青山占領地に襲い来た山賊を相手に返り討ち。難敵『紫煙使い』今井の間隙を突き、第九戦線にしてやったりである。
     此の勢いに乗らねばならぬ。躍り出るは番頭、『来安』小川。嘗ては此の山賊相手に自らの砲撃一発で散らしたこともある。
     未だ終戦の気配なしと信じ、進むだけであった。

     然し小川は苦しい戦いを強いられる。第六戦線迄孤軍奮闘、山賊の『屋台骨』栗山に切りつけられた僅かな手傷のみにて切り抜けるも、第七戦線に危機を招く。
     だが慌て参上した『秀徒』木澤、炎を撒き散らしながらも山賊を蹴散らす。此れには信徒も失った胃と止まった心臓を返納せよと大喝采であった。

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    1: 名無しさん@おーぷん 24/05/31(金) 12:50:29 ID:Th9Q
    https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1715170985/?id=ILOb
    1 :名無し:24/05/08(水) 21:23:05 ID:ILOb主1
    天正四五二年 皐月捌日

    『老師』石川の誉ならず、本願寺一行の勝利すら消し飛ばされた先刻の屈辱。『砲手』筒香の復活たる号砲に消し飛ばされた『十刃』"江洲破打"は散り散りになり、消えた。
     本来第九戦線の重責を担うはずだった『毬藻男』田口復活の報も流れるが、然し男は現れず。最早是迄と流した涙が雨になるほど、彼の地には希望すら無いように思われた。
     だが、だがである。次なる合戦に備え北条軍は先鋒を石田と報せた。此れに本願寺一行、炎が如く燃え上がる。
     此の男、煮えきらぬ態度を見せるも本願寺の教えを拒否し、北条に舞戻ったのである。許すわけには行かない。理不尽な迄の怒りが『疾馬』塩見をも蘇らせた。

     第一戦線、燃え上がる怒りが石田へ襲いかかる。次々に陣へと襲いかかり、あれよあれよと本陣を三度陥れる。
     更には第六戦線、虎の威を借り逃げ出した石田に一行は逃げるなと一喝、此れには父の叱咤を思い出した若侍度会も恐怖の余り刀が手につかず虎を見殺し。
     第八戦線に至っては嘗ての黒田軍守護者を担った『城門女王』森を『柱の男』"参多那"が爆散。本願寺一行は此れにて優勢を握るに至った。

    2: 名無し:24/05/08(水) 21:23:17 ID:ILOb主2
     一方番頭を狙う『貢献者』吉村だったが、攻撃陣の炎と降りしきる雨にて調子を崩されとんと調子が出ない。珍しく其の照準を安定できぬまま第五戦線にて退却。
     然し手傷を負いながら一度たりとも膝を屈さず。二度と屈辱の姿は見せじと踏ん張る姿はまさに番頭の象徴であった。

     第九戦線、制武の付かぬ状況ではあるが和尚が立ちはだかる。惨事は忘れた。後ろを向いていては、説法はできぬのだ。
     故に挑む。必ずや此の勝利を以て、暗闇より本願寺を救い出さん。石山本願寺、勝利まで残るは首三つである。

    5月8日

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    1baa02ee1: 名無しさん@おーぷん 24/05/30(木) 20:36:04 ID:r04p
    天正四五二年 皐月丗日

     此れぞ九つに渡る連勝を重ねた結城軍の底力か。嘗て覇軍との争いでは一度たりとも手傷を負わなかったことすらある和尚に、遂に制武失敗の烙印が押される。
     長き合戦の果に和平を結んだ一行は、然し直ぐに先を向いていた。見事な説法の復活、其れに伴う信徒の歓び。誰が和尚を責めようか。
     されど、勝てはしなかった。故に、勝てばよいのだ。結城に対する最終戦、先鋒を『同心』高橋と置いた一行は必勝を掲げ迎え撃つ。

     然し其の高橋が変わらず寝惚けている。第一戦線、『傾奇者』中村による砲撃を受け、漸く目覚める始末。
     だが其れからの高橋は第六戦線迄を歯を食い縛りながら独り護り抜く。戦場の主導権こそ奪われるも、味方の反撃を待つばかりであった。
     一方の結城軍先鋒は嘗て和尚と同じく第九戦線を担った勇士、西野。此れに対し『三散華』山田が急襲を掛けると、『孝行息子』長岡が一閃。

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    1: 名無しさん@おーぷん 24/05/29(水) 20:32:11 ID:vF7S
    天正四五二年 皐月弐拾玖日

     覇軍からの侵攻を前に、世の武将は争いを止める。各軍の雨乞い師が大風を喚びて防護壁と成す。
     然し本願寺一行の雨乞い師である伴天連、"主仁弩"が間に合わず。哀れ『貢献者』吉村は結城軍に粉砕されるのみであった。
     有為嗚呼! 千依葉安六手! 婆も寝た振り、外! 恐怖を呼び起こす雅楽を掻き鳴らす結城軍に待ったをかけるは番頭、『来安』小川である。
     大風結界も止み、一行の気力は十分である。いざ吉村の仇を取りにゆかん。

     結城軍先鋒は三振供養を得意とする益荒男、種市である。然しこの種市、西川の放った輝きに目がくらみ、直接供養を試みる始末。
     此れに怒りを燃やした『水軍指揮』村上は一閃を放ち、手傷を負わせる。先ずは戦場を掌握する一行。
     更には第五戦線、此度は『扇の要』中村への直接供養という暴挙。此れには西川が尋常ではない輝きにて種市を消し去ることで応える。
     灰燼と化した結城先鋒に、『孝行息子』長岡は刀を突き立て墓標とした。

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    1: 名無しさん@おーぷん 24/05/24(金) 21:52:09 ID:tsLo
    天正四五二年 皐月弐拾肆日

     何とも無惨な結果である。週が一度廻るまで、本願寺一行は勝利という言葉を忘れていた。
    『富士屋』"矢封令"をも、黒田の秘蔵っ子小澤をも見殺しにしたかと思えば、『老師』石川、『来安』小川、『同心』高橋らの柱たりうる者共が倒るるのみ。
     此れでは勝利も儘なるまいが、然し燃え、否、揚がる男が一人。未だ誉を手にせぬも、第一戦を担った男である。
     伝説と謳われる先鋒"最若者"の名を継いだ男、"主仁弩"は幾度目かの織田軍戦を前に、其の口髭を撫ぜていた。必ずや誉を得んがために。

     織田を攻め落とせ。一行がいざ駆け込むと、其の先鋒は涌井であった。幾度も仕える主を変え、其の度に覇を統べるほどの誉を得てきた男である。
     然し第一戦線、『孝行息子』長岡が同士討ちを誘発させると『水軍指揮』村上が砲撃敢行。元気のない攻撃陣であったが、然し今宵の"主仁弩"には其れで十分であった。
     第一戦線から狩りを楽しむが如く織田軍を追い詰める"主仁弩"は、第六戦線迄あっという間に殲滅せしめる。
     第七戦線こそ足元に気を取られ手傷を許すも、復活せし『毬藻男』田口が見事に定火消としての役割を果たす。今宵こそ誉と砂糖天麩羅を、此の優しき男に。

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