好相性の地から、本領発揮へ。２位のヤクルトは２５日から０・５ゲーム差で追うＤｅＮＡとの首位攻防３連戦（横浜）を戦う。４番に座る村上宗隆内野手（２３）の得意とする球場で、奪首を狙う。

好相性は数字が物語る。村上は三冠王を獲得した昨季、横浜スタジアムで打率・４４７、６本塁打、１９打点をマーク。打率はセ・リーグの本拠地別で最高だ。特に、ＤｅＮＡに４ゲーム差と詰められて迎えた昨年８月２６―２８日の３連戦では１１打数９安打、３試合連続の計４本塁打を放って〝引導〟を渡した。

ＷＢＣに出場した今季は打率・１７５、２本塁打、９打点。本来の姿ではない。３三振を喫して１６打席連続無安打となった２２日の試合後、高津監督が村上の打順変更について「考えているか考えていないかを含めて、ちょっと言えない」と言葉を濁すほどだった。

それでも村上は前日２３日の巨人戦で１８打席ぶりの安打となる中前打を放つなど、状態は上向き。２２日に「やるしかない。投手に対してしっかり入っていけるようにやっていくだけ」と修正ポイントを明かしていた。

神宮にＤｅＮＡを迎えた１１日に先制の２号２ランを放つなど、２試合で７打数２安打３打点をマークした。打線は１２球団ワーストのチーム打率・１８８に沈むが、高津監督は「彼（村上）だけじゃなくて、このまま終わる感じではない。必ず上がってくると信じています」と活性化に期待を寄せる。この日は休養日。心身ともにリフレッシュし、相性の良い横浜から打棒復活を目指す。

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