1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/31(木)21:15:13 ID:tjD
天正四四六年 皐月 参壱日
結城郡より本願寺を取り戻し、宴を行う一行。酒の火照りを冷ますべく、雨の上がった青山占領地を歩く将小川は、戸田からの報を受け取る。
曰く、次の先鋒として薙刀使い山中を。将小川の眉間に、皺がまた一つ増える。
如何にしたものだろうか。結城軍といえば、伝説の薙刀使い、渡辺が属していたではないか。噂によると、明日の先鋒もまた、この渡辺であるという。
なれば決めようぞ。老兵は去るのみ。山中にて、引導を渡そうぞ。将小川に、酒精はもはや残っていなかった。
翌夕のことである。結城軍先発は渡辺――渡邉である!! 将の知識にはない、新兵である!
これに慌てた薙刀使いだったが、第二戦線までを何とか掃除。然し一行もまた新兵渡邉を攻めあぐね、山中に援護を送れない。
すると第三戦線、荻野、藤岡両突撃隊による好機を演じた結城軍は花の中村に囮作戦を指示! 本願寺に火の手が上がるが、その後を薙刀使いは必死に抑え続けた。
第五戦線までを最小被害で防ぎきった薙刀使い。応えねばなるまい。
感銘を受けた神の子大引が一行初となる直撃弾を放つと、扇の要中村を用いた生贄の儀を行う。しかし直後、山賊畠山、十八番山田が諸共倒れてしまう。
今宵も先鋒に手柄は与えられぬ。然し薙刀使いは、一行にがまだせと声援を送り続けるではないか!
これに涙を流したのは辛子亭店主である。これ以上火の手を上げるわけには行かぬ。店主は常の風評を焼き払い、激辛定食にて一行を鼓舞! これが奏功であった!
伴天連思想青木が痛烈な銃撃を放つと、続く武士坂口が新兵を袈裟斬り! 崩れ落ちた渡邉に代わりかつての同胞によく似た名を持つ田中が結城軍先頭に立つ。
暴れん坊馬連手院こそ騙されて帰途に付くも、剛力羅の第六感は誤魔化せぬ! 樹海のお友達高井が猛然と第一陣に突っ込むと、続く歌術使い西浦の圧倒的歌唱術により田中が混乱! 青木の本陣突入を許してしまう!
未だ混乱の冷めぬ田中に対し、神の子大引が強烈説法! 魚は陸では泳げぬなどと捲し立てると、田中はいよいよ崩れ落ちてしまった。
結城軍も負けてはいない。しかし第七戦線を小僧中尾が斬り伏せれば、第八戦線は猛牛近藤が猛烈怒涛の体当たり! 一名ずつを討ち漏らすも、戦線逃亡に追撃はしまい。彼らは誇り高き僧兵と丑であった。
その近藤と同胞である武士坂口は燃えていた。昨夜は手柄を挙げられなかった。今宵は大暴れである! 新兵渡邉に続き、伴天連 紫衣羽亜寿にも痛烈一閃!
続き剛力羅の突撃に喜んだ民衆は甲賀の忍を称える雅楽を演奏! 神の子大引はここに甲賀の忍はいないと観衆に説法を送るべく、第一陣へ進入! 慌てた民衆は夏の訪れを喜ぶ能に切り替えた。
その背後では優しき剛力羅の玉遊びに喜んだ少年が、傘で鞠をつついている。
純心の少年が呑気に遊んでいる、この風景を護らねばなるまい。和尚が立ち上がる。
青山占領地を護るため、まずは覇軍、結城軍から討ち滅ぼそうぞ。石山本願寺、勝利まで残るは首三つである。
結城郡より本願寺を取り戻し、宴を行う一行。酒の火照りを冷ますべく、雨の上がった青山占領地を歩く将小川は、戸田からの報を受け取る。
曰く、次の先鋒として薙刀使い山中を。将小川の眉間に、皺がまた一つ増える。
如何にしたものだろうか。結城軍といえば、伝説の薙刀使い、渡辺が属していたではないか。噂によると、明日の先鋒もまた、この渡辺であるという。
なれば決めようぞ。老兵は去るのみ。山中にて、引導を渡そうぞ。将小川に、酒精はもはや残っていなかった。
翌夕のことである。結城軍先発は渡辺――渡邉である!! 将の知識にはない、新兵である!
これに慌てた薙刀使いだったが、第二戦線までを何とか掃除。然し一行もまた新兵渡邉を攻めあぐね、山中に援護を送れない。
すると第三戦線、荻野、藤岡両突撃隊による好機を演じた結城軍は花の中村に囮作戦を指示! 本願寺に火の手が上がるが、その後を薙刀使いは必死に抑え続けた。
第五戦線までを最小被害で防ぎきった薙刀使い。応えねばなるまい。
感銘を受けた神の子大引が一行初となる直撃弾を放つと、扇の要中村を用いた生贄の儀を行う。しかし直後、山賊畠山、十八番山田が諸共倒れてしまう。
今宵も先鋒に手柄は与えられぬ。然し薙刀使いは、一行にがまだせと声援を送り続けるではないか!
これに涙を流したのは辛子亭店主である。これ以上火の手を上げるわけには行かぬ。店主は常の風評を焼き払い、激辛定食にて一行を鼓舞! これが奏功であった!
伴天連思想青木が痛烈な銃撃を放つと、続く武士坂口が新兵を袈裟斬り! 崩れ落ちた渡邉に代わりかつての同胞によく似た名を持つ田中が結城軍先頭に立つ。
暴れん坊馬連手院こそ騙されて帰途に付くも、剛力羅の第六感は誤魔化せぬ! 樹海のお友達高井が猛然と第一陣に突っ込むと、続く歌術使い西浦の圧倒的歌唱術により田中が混乱! 青木の本陣突入を許してしまう!
未だ混乱の冷めぬ田中に対し、神の子大引が強烈説法! 魚は陸では泳げぬなどと捲し立てると、田中はいよいよ崩れ落ちてしまった。
結城軍も負けてはいない。しかし第七戦線を小僧中尾が斬り伏せれば、第八戦線は猛牛近藤が猛烈怒涛の体当たり! 一名ずつを討ち漏らすも、戦線逃亡に追撃はしまい。彼らは誇り高き僧兵と丑であった。
その近藤と同胞である武士坂口は燃えていた。昨夜は手柄を挙げられなかった。今宵は大暴れである! 新兵渡邉に続き、伴天連 紫衣羽亜寿にも痛烈一閃!
続き剛力羅の突撃に喜んだ民衆は甲賀の忍を称える雅楽を演奏! 神の子大引はここに甲賀の忍はいないと観衆に説法を送るべく、第一陣へ進入! 慌てた民衆は夏の訪れを喜ぶ能に切り替えた。
その背後では優しき剛力羅の玉遊びに喜んだ少年が、傘で鞠をつついている。
純心の少年が呑気に遊んでいる、この風景を護らねばなるまい。和尚が立ち上がる。
青山占領地を護るため、まずは覇軍、結城軍から討ち滅ぼそうぞ。石山本願寺、勝利まで残るは首三つである。
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